【プレスリリース書き方講座】その2:選ばれるタイトルとリード文の書き方

2021.04.30 広報ノウハウ
【プレスリリース書き方講座】その2:選ばれるタイトルとリード文の書き方

プレスリリース作成は広報活動において、避けては通れない業務です。自社または商品・サービスをメディアに取り上げられるために、ネタを探し、プレスリリースを作成し、メディアに届ける。このプロセスは多くの広報担当が日々行っていることでしょう。

しかし、「作成したはいいもののメディア露出に繋がらない」「プレスリリースの書き方がわからない」など、日々悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「プレスリリース書き方講座」では、全3回に分けてメディア担当者からお聞きした、読まれるプレスリリースの書き方をご紹介します。皆様のプレスリリース作成の参考になれば幸いです。

(この記事内容については、弊社が独自にヒアリングしたメディア担当者の意見を元に作成しています)

資料請求バナー

プレスリリースは読まれない?広報担当の7割が知らないこと

普段プレスリリースを配信していて、プレスリリースは本当に読まれているのか疑問に思ったことはありませんか?結論から言うと、「メディアに直接届くプレスリリース」は読まれていることが多いです。ここでいうメディアに直接届くプレスリリースとは、FAXやメールなどプレスリリース配信サービスなどを通さずにメディアに直接送るプレスリリースのことです。

メディア担当者も常にネタを探しているため、いいネタを逃さないようにメディアに届くプレスリリースは可能な限り読むようにしているそうです。つまり、プレスリリースを読んでもらうためには、メディアに直接届ける必要があるということです。直接届けるためには、メディアとのコネクション作りが欠かせません。配信サービスに頼るだけでなく、メディアリスト作成やメディアキャラバンなど地道にコツコツと続けることが大切です。

また、プレスリリースを送る時間帯にも工夫が必要です。プレスリリースは「火曜〜木曜の間」に送ると読まれやすいです。月曜日は週の初めなのでミーティングが入っていることが多く、金曜日は締め切りに追われプレスリリースをじっくり読む時間を取れないそうです。送信する際は、9:00ではなく9:15分に送信してみるなど、メディアに合わせて読まれる工夫をしてみてください。

メディア担当者はここを見ている!

メディアには1日に多くのプレスリリースが届くため、全てのプレスリリースをじっくりみている時間ははありません。そのため、じっくり読むものとそうでないものを線引きしています。その判断の基準となるのが、「タイトル」と「リード文」です。詳しく説明していきます。

タイトル

プレスリリースの顔となる部分です。このタイトルの内容が魅力的かどうかで、読まれるかどうかが9割変わると言っても過言ではありません。タイトルには、結論を入れぱっとみで何が言いたいのかわかるようにすると良いでしょう。

<抑えるポイント>
・リリースの結論が入っているか
・根拠となる定量的な情報が入っているか
・目を引くようなコピーになっているか

リード文

プレスリリースの内容を要約した簡単な文章のことです。ここでは、わかりやすく端的にまとめることがポイントになります。タイトルで述べた結論が何故そうなるのか、要素を抜き出してわかりやすく解説するイメージをもっていただくといいと思います。

<抑えるポイント>
・端的にまとめられているか
・結論を解説する内容になっているか
・わかりやすい文章になっているか

タイトル・リード文を作る際に注意すること

ここまで、タイトルとリード文の重要性についてお伝えしてきました。タイトルとリード文をしっかりと作り込めば、読まれる確率は格段に上がります。ただし実際にプレスリリースを作成する際、注意する点が1つあります。それは、マスメディアとネットメディアは取り上げ方が違う」と言う点です。

マスメディアとネットメディアはそれぞれターゲットとしている読者層が違います。大衆受けを狙うマスメディアに対し、ネットメディアはニッチな情報や「言われてみると確かになんでだろう」という情報を欲しがります。タイトル・リード文を作る際には、媒体によって異なるものを作ってください。

選ばれるタイトル・リード文を作る4つのポイント

ここでは実際にタイトル・リード文を作る際のポイントを4つに分けてご紹介します。

1:世の中の関心ごととマッチしている

今で言うとオリンピック需要や感染症対に関する内容など、その時々の世の中の関心ごととマッチしている内容だと読まれる可能性が高まります。「このご時世だから」ということを表記した上でリリースを書くと良いでしょう。

2:すぐに使えるデータがついている

内容の根拠となるデータがリリースについていると、説得力のあるリリースだと思われ読まれる可能性が高まります。また、どれだけすごいのかが客観的に判断できるため取り上げら得る確率も上がります。データを入れる際は参考元も記載するようにしましょう。

3:唯一無二の情報になっている

情報としての希少価値が高いものは、必然的に取り上げられる確率が高くなります。メディアは他のメディアが放送していない独自のネタを好みます。そのため、「雑誌のみリリースを配信しています」など独自感を出すのも1つの手段です。

4:情報の背景や思いが見える情報

メディア担当者も1人の人間なので、リリースに対する思いや人間性が見えるものに興味を持ちます。例えば、新商品が生まれた背景であったり、開発までの苦難や葛藤など人の顔が見える情報にすると良いでしょう。

タイトル・リード文の例

ここまで、タイトル・リード文の重要性と作る際のポイントをご紹介しました。ここでは、実際のタイトル・リード文の例をご紹介します。

タイトル・リード(例)

<タイトル>
11月29日は「いい肉」の日!お肉とダッチオーブンで“おうちごはん”を!

<リード文>
どんなお肉が届くかはお楽しみ!「お肉のプロ」×「ダッチオーブン職人から届く最高級おうちごごはんをご家庭で。

〇〇株式会社は、今年の6月より、【日本初】毎月29日(肉の日)にプロが厳選したお肉が届くサブスクリプション(以下 サブスク)をスタートさせました。提供する肉問屋(精肉店)のバリエーションは開始時の4件から8件にまで増え、今年中に10件を目標にお客様へ最高品質の肉を提供していきます。

<参考ポイント>
・肉の日というイベントをうまく活用している
・「おうちごはん」という世の中の興味関心とマッチしている
・お肉のサブスクリプションという独自性
・具体的なデータ情報がある

講義のまとめ

いかがでしたでしょうか。メディアには毎日多くのプレスリリースが届きます。その中で選ばれるためには、タイトルとリード文が何よりも重要です。ぜひ今回の講義内容ををうまく活用して、メディアに取り上げられるネタを考えてみてください。

弊社では、メディア側から直接メディア出演・取材依頼が届き、高確率でメディア出演が可能な「メディチョク」というサービスを提供してます。現在、多くのメディア関係者が利用しており、低コストで広報担当を設けずに広報活動を実現することも可能です。是非「メディチョク」を使って、効率的に自社の魅力をPRしてみませんか?

資料請求バナー